サバゲー界が対コロナ“フェースシールド支援作戦”[2020/05/14 08:39]

 新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)防止のため、医療現場などで需要が高まっている「フェースシールド」。今、「異業種」が続々と新たな生産に参入していますが、アベモニでは「サバゲー界」による支援の動きを取材しました。

 エアガンやBB弾を使って大人の戦争ごっこを楽しむ「サバイバルゲーム」。通称サバゲー。覆面姿でエアガンを構えるこの男性、サバゲー界のカリスマ「ボスゲリラ」こと青木博さん(49)です。この業界に身を置いて約30年になる青木さんは、サバゲーチームを運営しながら東京都内でエアガンやサバゲー用品の販売などを手掛けるミリタリーショップを経営しています。
 「ボスゲリラ」こと青木博さん:「(医療現場で)フェースシールドが足りないとテレビで報道されていたんですね。シールドだったらうちにも3Dプリンターがあるので、作って提供できればなと思った」
 普段、3Dプリンターでエアガンのパーツなどを作っている青木さん。公開されている「フェースシールドの作り方」にエアガンの加工技術などを生かした独自のアレンジを加えて製作を始めました。3Dプリンターの中ででき上がっていくフェースシールドの柄の部分です。素材には実戦で使うエアガンと同じ「ABS」という合成樹脂が使われていて、耐久性に優れています。この柄には4つの突起があり、穴を開けたシールド部分を取り付けると完成です。シールドは、文房具店などで手に入るクリアファイルを使っていて、汚れたら交換することも可能です。
 「ボスゲリラ」こと青木博さん:「(提供時に)簡易マニュアルを付けたんですね。ここにファイルを重ねると、“穴を開ける場所”が分かるようにした」
 青木さんがツイッターでフェースシールドの提供を呼び掛けると、多くのメッセージが寄せられ、これまでに約40個を医療従事者や薬局で働く人に無償で提供しています。
 「ボスゲリラ」こと青木博さん:「大体、(1つ作るのに)1時間あればできると思います。こういうことでしか自分は協力できないけれど、見守るというか、頑張ってほしいなと思います」
 青木さんによる新型コロナ医療への支援活動は今月末までは継続するということです。

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