9月入学制の課題 最初の小学1年生は1.4倍の人数に[2020/05/18 20:47]

 政府が検討している学校の9月入学制について文部科学省が主要な課題をまとめたことが分かりました。導入された後、最初の小学1年生は前後の学年の1.4倍の140万人になると想定されています。

 関係者によりますと、来年9月時点で小学校の入学年齢に達した子どもを全員入学させる場合、4月から翌年8月末までに生まれた1年と5カ月分の児童が新入生になります。この場合、小学1年生は前後の学年に比べて1.4倍の140万人になると想定されています。同じ学年のなかで生まれた時期の差が大きくなり、発達段階に違いが出るため、文科省は学校での指導が難しくなる恐れがあるとしています。また、子どもの数が増えることで、教職員や教室が不足し、財源が必要になるということです。こうしたデメリットを減らすため、まず、1年と1カ月分だけの子どもを9月に入学させ、それを5年間続けることで徐々に全員を移行する「段階的実施」案なども検討されています。

こちらも読まれています