雇用調整助成金　上限を1日1万5千円に引き上げへ

　新型コロナウイルスの影響を受けた事業者に支給される雇用調整助成金について、厚生労働省は上限を一日1万5000円に引き上げる方針を固めました。

　雇用調整助成金は従業員に賃金の6割以上の休業手当を支払って雇用を維持した事業者に支給されます。上限額は従業員1人あたり一日8330円でしたが、「少なすぎる」と批判が出ていたため、一日1万5000円に引き上げることにしました。臨時休校に伴い、仕事を休まざるを得なくなった保護者に支給される助成金も同じ上限額が設定されていましたが、同様に引き上げられます。このほか、勤務先から休業手当を受けられない中小企業の従業員には月額33万円を上限に新たな支援金を給付します。いずれも26日の有識者会議で了承され、厚労省は今年度の第2次補正予算案に盛り込む方針です。