新型コロナウイルスと最前線で闘い続ける医療従事者を支援しようと、キャンピングカーを病院などに無償で貸し出すプロジェクトが行われています。
武里病院・大野智之院長:「キャンピングカーってこんなにうまくできているんだってびっくりしました。車の中に全部、何から何まで詰め込んであって」
フェースシールドやマスクなど各地の病院へ様々な医療支援が広がるなか、7日に埼玉県にある認知症専門の病院に届いたのは2台のキャンピングカー。
武里病院・大野智之院長:「今は休憩室として使わせてもらっていますが、もし本当にコロナが来た場合には病棟にコロナ感染患者が出ると病棟の職員全員、PCR検査をしなければならない。検査をして家に帰るっていっても帰りたくない人はいっぱいいます。そういう時にはキャンピングカーで5、6人泊まれるのはありがたい」
これはキャンピングカーのシェア事業などを手掛ける「Carstay」が中心となって先月から行っている「バンシェルター」というプロジェクト。ベッドや水道を備えたキャンピングカーの特性を生かし、不足する病床の代わりや隔離スペース、PCR検査場など様々な用途で使用できる場所として病院などの医療機関にキャンピングカーを無償で貸し出しています。
Carstay株式会社・宮下晃樹代表取締役:「緊急事態宣言のなかではキャンピングカーのレンタルもほぼなかったような状態で(キャンピングカー所有者の)皆さん持て余していて、旅に出掛けましょうとは言いづらいなかで、これ(キャンピングカー)を旅にではなく、今、逼迫(ひっぱく)しているコロナの最前線で闘っている医療従事者向けに貸し出すことはできないかと考えてこのプロジェクトを始動した」
外出自粛の影響でキャンピングカーの需要は激減。自身の会社も打撃を受けるなか、クラウドファンディングを通じて資金を集めてキャンピングカーの提供を行うことが医療現場のみならずアウトドア業界全体の支援にもつながると考えた宮下さん。この宮下さんの考えに全国のレンタカー業者をはじめ、様々な企業が賛同して現在では20社以上が協力を申し出ているということです。これまでに千葉県や茨城県など4カ所の医療機関に計8台を貸し出し、神奈川県の重点医療機関として新型コロナの感染者を受け入れている川崎市の井田病院では3台のキャンピングカーが医療従事者の休憩、就寝スペースとして活用されています。
Carstay株式会社・宮下晃樹代表取締役:「このキャンピングカーがただの娯楽とか旅だけでなく、人々の生活を支えるインフラにもなり得るということをこのプロジェクトを通じて証明したい。今後、コロナの第2波や台風、別の災害が起きた時にもこの『バンシェルター』という仕組みを活用して、キャンピングカーを通じて人々を支えるような支援をさせて頂ければ」
来月には、静岡県藤枝市が開設するドライブスルー方式のPCR検査場に医療従事者の休憩スペースとして大型のキャンピングカーを提供する予定。さらに、神奈川県の要請で県内6カ所の医療機関に約10台を貸し出すことが決まっているということです。
キャンピングカーを無償で病院に 新たな医療支援
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