【独自】第2波に備えて…唾液で抗原検査 研究開始[2020/05/29 12:07]

 新型コロナウイルスの第2波に備えて、感染の有無を素早く判定する「抗原検査」を医師にとって危険が少ない「唾液(だえき)」を使って行う研究が始まりました。

 東京・大田区にある3つの医師会と東邦大学などは区内のPCR検査センターに来た患者から唾液も採取して抗原検査を行い、PCR検査の結果と照らし合わせる試みを始めました。30分程度で判定できる抗原検査は現在、鼻の奥や喉から粘液を採取する方法しか認められておらず、患者のくしゃみで医師らに飛沫(ひまつ)が掛かる危険性があります。これに対し、唾液は安全で簡単に採取が可能です。PCR検査では近く唾液を検体とすることが認められる見通しです。
 大森医師会・藤井大吾会長:「我々にとっても非常に安全に検体を取ることができるし、その場で分かる。患者に対するメリット、医療側に対するメリットが大きい。可能なら採用できれば」
 課題になるのは判定結果の精度です。今後、検査回数を重ねて、冬場の実用化に向けて研究を進めていく方針です。

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