リニア 6月に準備再開できなければ2027年開業困難[2020/05/29 20:48]

 リニア中央新幹線を巡り、静岡県内でトンネル工事の準備が進んでいない問題で、JR東海の金子慎社長は6月中に準備が再開できなければ2027年の開業が難しくなるとの見解を示しました。

 リニア中央新幹線を巡っては、南アルプスのトンネル工事で大井川の水量が減る恐れがある問題への対策についてJR東海と静岡県が対立して着工のめどが立っておらず、現在、国土交通省が主導で有識者会議を開いて議論が進められています。JR東海は2027年の開業を予定していますが、金子社長は29日の会見で現在、中断している静岡県内の工事の準備について「6月中に準備、了解が得られないと2027年の開業は難しくなる」と話しました。金子社長は「地域のご理解を頂かないと始めることができない」として、静岡県の川勝知事との面会を要望しています。

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