感染疑いの救急患者 受け入れ病院の設定進まず[2020/06/01 22:17]

 新型コロナウイルスの感染が疑われる救急患者をすぐに受け入れる病院を全国の20府県が現時点で設定していないことが分かりました。

 厚生労働省は新型コロナウイルスの感染が疑われる救急患者の搬送先が決まらない、いわゆる「たらい回し」の状態が相次いだことを受けて都道府県ごとに受け入れ態勢を調べました。27の都道府県が感染が疑われる患者をすぐに受け入れる病院を設定していましたが、京都府や三重県など8府県は「設定していない」、12県は「検討中」と回答しました。三重県は受け入れ先の調整方法についても「検討していない」としましたが、「すべての医療機関でカバーする」と回答したということです。厚労省は「検討したうえで設定しないのならその意見を尊重すべきだが、たらい回しが問題になった事実もあるので再度、慎重に検討してほしい」としています。

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