「第2波の予兆を…」下水からコロナ検出成功[2020/06/17 19:41]

 富山県立大学と金沢大学の研究グループが国内で初めて下水から新型コロナウイルスを検出することに成功しました。

 研究グループによりますと、3月初めから4月末まで富山県と石川県の4つの下水処理場で処理前の下水を採取して濃縮後にPCR検査をしたところ、27のサンプルのうち7つから陽性の反応が出たということです。処理前の下水から新型コロナウイルスを検出したのは国内で初めてです。富山県と石川県では調査をした期間に新型コロナウイルスの感染が拡大していて、富山県立大学の端昭彦講師らは感染拡大の兆候を察知することが期待できるとしています。
 富山県立大学・端昭彦講師:「感染者が急増していく時期よりも、1週間ほど前くらいのタイミングで下水からコロナウイルスの陽性結果を得ることができています。今後、第2波が起こるという時に、この下水の調査によって第2波の予兆をつかむことができるかもしれない」
 研究グループは先月からサンプルの採取場所を増やしていて、引き続き調査を進めています。

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