猛暑に台風…コロナの夏どうなる?気象予報士が解説[2020/06/24 18:12]

 気象庁は来月から9月まで3カ月間の気象予報を発表しました。

 今年の夏もやはり平年より暑くなりそうです。3カ月予報の7月から9月の気温の予想。日本列島が暖色系になるほど気温が高くなる確率が高いことを示しますが、西日本や東日本は赤、北日本でもオレンジで、全国的に例年以上に暑い夏になりそうです。特に8月に入ってからは太平洋高気圧の勢力が強くなる予想で、猛暑になる恐れもあります。
 では、具体的にどのくらい暑くなるか真夏日の日数で見てみます。7月から9月にかけて、平年でも東京で43日、名古屋で58日、福岡で53日。それが今年の予想は東京で53日(平年+10日)、名古屋で67日(平年+9日)、福岡で64日(平年+11日)。過去の傾向から予想すると、それぞれ平年より10日前後多くなる予想です。去年の同じ時期に東京都内では5400人以上の人が熱中症で運ばれました。さらに今年はコロナ対策でマスクで過ごす夏になるわけで、熱中症の搬送者数も去年より増えることが容易に想像できます。
 そして、もう一つは雨についてです。なかでも台風が気になるところ。まず、今年は今のところ発生数が少なくまだ2個で、平年の半分。ただ、同じように6月まで少なかった年の去年と2017年を見てみると、7月以降に一気に発生。10月にかけて20個ほど平年を上回る数が発生。今年も7月以降、集中して発生する可能性があります。去年のように台風の被害が連続して起こる恐れがあります。そんななかで、避難とコロナ対策の両立を目指すためにはやはり、一人ひとりが自分の住んでいる場所の災害リスクをきちんと把握して、適切な避難の仕方をシミュレーションしておく必要があります。

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