“ハングリー精神”魚で証明「空腹で粘り強くなる」[2020/06/25 12:37]

 「腹が減っては戦はできぬ」といいますが、生き物は空腹の方が諦めずに戦いを続け、結果として戦いに勝つ傾向が高いことが分かったと理化学研究所が発表しました。

 争う2匹の魚。赤い丸印の魚は6日間、餌(えさ)を食べていません。もう1匹が逃げ回り始めたところで勝負あり。空腹の魚が勝ちました。理化学研究所の中條暖奈研究員らは、序列を巡って争うゼブラフィッシュという魚で実験した結果、空腹状態の方が勝率が高いことを発見しました。空腹時には脳の中にある勝利を求める神経回路が活発になり、簡単に諦めない状態になるということです。
 理化学研究所・岡本仁研究員:「社会的上位にいていつも満腹状態で生きていると、足をすくわれるってことでしょうね」
 人間にも同じ神経回路があり、空腹など極限の状態だと戦いを諦めにくくなる可能性があるということです。

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