労働者に支払われる最低賃金の目安を見直す議論が厚生労働省で始まりました。
厚労省では26日から最低賃金の引き上げ額の目安について労働者と使用者それぞれの代表などによる議論が始まりました。労働者に支払われる最低時給の目安は現在、全国平均で901円です。政府は去年、早期に全国平均で1000円を目指す方針を閣議決定しています。これまでは4年連続で3%上がっていて、特に昨年度は前の年よりプラス27円で過去最高の上げ幅となり、東京都と神奈川県では1000円を超えました。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動に影響が出ていることから、安倍総理大臣は「今は官民を挙げて雇用を守ることが最優先課題」と引き上げに慎重な姿勢を示しています。本格的な議論は次回以降に始まり、引き上げ額の目安は来月20日に決まる予定です。
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