“再開”できた矢先の大雨被害 温泉地・人吉が苦悩[2020/07/05 18:10]

 球磨川の氾濫で大きな被害を受けた熊本県人吉市の温泉旅館から報告です。

 (斎藤康貴アナウンサー報告)
 町全体が茶色い泥に覆われています。店の人々も5日朝から懸命に泥をかき出していますが、かき出してもかき出してもまだ残っているという状況です。近くの病院を取材したところ、新型コロナウイルスの対策としてマスクや防護服を用意していましたが、それも水にのみ込まれました。1階部分が浸水してしまったため、病院の営業自体もかなり難しい状況だということです。町全体で見てみても、新型コロナウイルスでお客さんの数がどっと減ってしまった、ようやく営業が再開できたというタイミングで川の氾濫があって、「今年1年、何なんだ…」と肩を落とす人も多くいました。氾濫が起きたのが球磨川です。幅は広くて大きな川です。雨はパラパラと降っていて、水は茶色く濁っていて、強い勢いで流れています。この後、夜から朝にかけて雨が強まるという予報もありますので、住民にとっては不安な夜を迎えることになりそうです。

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