「心配で…」市内5カ所に避難所 長野・安曇野市[2020/07/08 13:54]

 大雨特別警報から警報に切り替わった長野県内でも氾濫危険水位に達している河川があります。安曇野市の犀川の状況を報告します。

 (高木慎也記者報告)
 安曇野市の犀川に来ています。坂の上の安全な場所から報告をしています。我々は8日午前9時ごろに現場に入りました。その時と比べて、川の流れが落ち着いたように思えたのですが、20分ほど前からまた勢いが増している印象です。茶色く濁った水が音を立てて流れています。また、時折、大きな流木や岩なども流れてきています。
 午前8時半にこちらから少し下流の観測所で氾濫危険水位の4.8メートルを超えました。午前11時の時点では5メートルほどになっています。こちらの地域では大雨特別警報が解除され、大雨洪水警報に切り替わっています。一時は、雲の合間から青空も見えましたが、またポツポツと雨が降り始めています。
 近くに住む人にお話しを伺ったところ、普段こちらは河川敷になっていて、本来、道路から20メートルほど中腹の辺りに川が流れているということです。現在は水かさが増していっぱいになっています。こちらは住民にとって憩いの場所になっていて、普段はラフティングを楽しむなど穏やかな川で知られているそうです。
 こちらは安曇野市の木戸地区という所で、区長にもお話を伺いました。川の水は7日の夜から増してきたそうです。去年の台風19号、先日の熊本の水害もあったということで、これからさらに増水して住宅まで水が流れ込まないか心配だと不安な様子で話していました。
 安曇野市に確認をしたところ、市内5つの場所で避難所を開設しています。8日午前11時の時点で23世帯56人が避難しているということです。現在のところ、人的被害は確認されていないということです。

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