普天間訴訟 騒音差し止め認めず 最高裁[2020/07/09 23:17]

 沖縄県の普天間飛行場の周辺住民らがアメリカ軍機による騒音の差し止めなどを求めていた裁判で、最高裁は住民側の上告を退け、差し止めを認めないとした2審判決が確定しました。

 普天間飛行場の周辺住民約3400人はアメリカ軍機の騒音で被害を受けたとして、国に対して騒音の差し止めや損害賠償を求める裁判を起こしていました。1、2審はともに騒音の違法性を認め、福岡高裁那覇支部が去年4月、国に対して総額約21億2100万円の支払いを命じ、確定しました。一方、実質的な飛行の差し止めにつながる騒音の差し止め請求については「国はアメリカ軍機の運航を規制する立場にない」として認めず、一部の住民が上告していました。最高裁は今月8日付けの決定で住民側の上告を退け、騒音の差し止めを認めないとした2審判決が確定しました。

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