京大研究チーム「スーパーフレア」観測に成功[2020/07/10 06:54]

 京都大学の研究チームが「スーパーフレア」と呼ばれる星の表面で起きる大規模な爆発現象の観測に成功したことを発表しました。

 「フレア」は太陽でも観測される爆発現象で、オーロラの原因ともされています。京都大学大学院博士課程3年の行方宏介さんらの研究チームは、太陽フレアの20倍以上のエネルギーを持つスーパーフレアが起きたことを示すデータの計測に成功したと発表しました。東アジアで最大級の望遠鏡を使って地球から16光年離れた太陽と似た特徴を持つ星で観測されました。太陽でスーパーフレアが起きれば強力な電磁波や放射線が出るため、GPS(全地球測位システム)や人工衛星の通信障害だけでなく地球上でも停電などを引き起こす可能性があるといわれています。一方で、研究チームは強力な電磁波などによって新たな生命の誕生につながる可能性もあるとして、調査を続けていきたいとしています。

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