陽性患者の母乳から“コロナ検出” 和歌山県[2020/07/10 17:37]

 和歌山県で新型コロナウイルスに感染した20代の女性の母乳を検査したところ、陽性だったことが分かりました。

 和歌山県によりますと、4月に新型コロナウイルスに感染した20代女性が乳児の娘に母乳を与えていいか確認するために母乳をPCR検査したところ、陽性の結果が出ました。女性は母乳の検査を受けた時に乳腺炎を起こしていて、2日後に再び母乳を検査した時は陰性でした。乳児の娘も感染が確認されましたが、夫も感染していて、県は母乳から感染したかは分からないとしています。母乳を採取した時にウイルスが混入した可能性も否定できないとしています。WHO(世界保健機関)は母乳が陽性だった事例を紹介していますが、「乳児が母乳から感染したと結論付ける十分なデータはない」として、母乳による育児の継続を勧めています。一方で、和歌山県は母親が陽性だった場合、母乳を与えることを控えるよう県内の病院に通知する予定です。

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