東京都の重症者 ICU患者も含む「国の基準」報告へ[2020/08/20 12:54]

 東京都は、新型コロナの重症患者について、ICU(集中治療室)の入院患者を含める国の基準で集計した場合、19日時点の32人から10人前後増えることを明らかにしました。今後、この基準で国に報告するとしています。

 厚労省は4月、新型コロナウイルスの患者について、ICUなどで治療を受けているか、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)が必要な状態のいずれかに当てはまる場合は「重症者」として報告するよう都道府県に通知しました。しかし、東京都は、人工呼吸器かECMOを使用している患者のみを「重症者」として報告し、公表してきました。その理由について、都の担当者は「ICUに入る患者が必ずしも重症ではないため」などと説明しています。19日の都内の重症者は32人でしたが、国の基準だと約40人になる見込みだということです。都は今後、国の基準で集計した数を国に報告する一方で、より正確に医療体制の実態を把握できるとして、これまでの都独自の基準で分析や毎日の公表を続けるということです。

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