西之島の最新映像 莫大な量の火山ガス放出[2020/08/21 06:18]

 激しい火山活動が続いている小笠原諸島の西之島で莫大(ばくだい)な量の火山ガスが放出されていることが海上保安庁の最新の観測で分かりました。

 海上保安庁が19日に撮影した西之島の最新の映像では、火口から大量の火山ガスが放出され、白色の噴煙が高度3000メートルに達し、西之島周辺が火山ガスに覆われています。海上保安庁によりますと、噴石の放出や溶岩の流出は認められなかったものの、火口の内壁は高温の状態で西之島全体が火山灰に覆われているということです。観測機に同乗した東京工業大学の野上健治教授は「極めて莫大な量の火山ガスの放出が続いている。特に、二酸化硫黄の放出は2000年の三宅島噴火の際に起きた大量放出の最盛期よりも多いと考えられる」としています。海上保安庁は引き続き付近を航行する船舶に注意を呼び掛けるとともに、新たに火山ガスに対しても注意を呼び掛けています。

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