日本の太平洋側に近づく台風がより多くより強力に[2020/08/25 16:33]

 過去40年で東京など日本の太平側の地域に接近する台風が増加し、勢力もより強くなっていることが分かりました。

 気象庁の気象研究所は1980年から2019年の間に日本に接近した台風の観測データを分析し、その変化を調査していました。その結果、過去40年で東京や名古屋、大阪、高知など太平洋側の地域に接近する台風の数が増えていることが分かりました。東京では分析した期間の前半の20年に比べ、後半は1.5倍の数の台風が接近していました。勢力の強い台風の近付く頻度も2.5倍になっているということです。接近する台風の速度も約40%遅くなっています。偏西風の流れがより北上したことや海面水温の上昇で水蒸気量が増えたことなどが原因と分析しています。気象研究所の山口宗彦主任研究官は、「今後どの程度、地球温暖化の影響があるのかなど詳細な解析を行っていきたい」としています。

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