東京五輪への影響は?都庁内からは不安の声も…[2020/08/28 20:08]

 安倍総理大臣の辞意に対し、都庁内からはどんな声が上がっているのでしょうか。

 (社会部・鈴木彩加記者報告)
 総理の体調がこの夏に入ってから相当悪くなっているという情報は都庁にも入っていたようですが、複数の幹部からはまさか辞めるとは思わなかったと驚きの声が上がりました。そして注目されるのが、オリンピックへの影響です。東京でのオリンピックの開催が決まったのは2013年のことで、安倍総理が2度目の政権をスタートさせてから約8カ月後のことでした。その後、7年間にわたって、IOC(国際オリンピック委員会)との交渉を重ねて信頼関係を積み重ねてきたわけです。ただ、安倍総理だけではなくて組織委員会の森会長らも直接議論はしてきましたので、IOCとの向き合いという意味では総理の辞任をもって中止に傾くという見方はされていません。一方で、ある都庁の幹部は総理の辞任が世界中にどういう印象を与えるのかということを懸念しています。辞任の理由は体調不良で持病の悪化ということですが、日本の新型コロナウイルスの状況は総理が対策に追われて体を壊すくらいに深刻なのかということです。こうした受け止めが海外に広がれば開催のブレーキにつながってしまうのではないかと不安の声を漏らしていました。

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