危険を過小評価する心理…台風接近で専門家が警鐘[2020/09/03 16:26]

 最大瞬間風速が80メートルに達する恐れがある台風10号が近付くなか、心理学の専門家は危険が近付くと「自分は大丈夫」という心理が働くと指摘し、危険への意識を高めることを呼び掛けています。

 東京女子大学・広瀬弘忠名誉教授:「あまり危険を感じたくないものだから結局、危険を過小評価してしまう。安全が基本的にいつもあると思っている方は危険に対する感度を下げてしまい、色んな兆候があっても危険を感じなくてはいけない時にこれは安全の範囲内だよねと思ってしまう」
 心理学ではこの状態を「正常性バイアス」と呼び、広瀬名誉教授は台風10号が接近する今、危険への意識を高めて早めの避難につなげることが大事だと指摘します。
 東京女子大学・広瀬弘忠名誉教授:「余計にそういう性質を踏まえたうえで、ちょっとでも危険だと思ったら、もう避難するというのを原則にしなければいけないと思う」

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