九州ほぼ全域が暴風域に…引き続き最大級の警戒を[2020/09/06 21:12]

 気象庁は週末から最大級の警戒を呼び掛けています。周辺にお住まいの人におかれましては、暴風、高潮、高波、大雨に厳重な警戒が必要です。台風の最新情報からお伝えします。

 大型で非常に強い台風10号が九州に接近しています。引き続き大雨や暴風、高波、高潮に警戒して下さい。大型で非常に強い台風10号は、6日午後8時に鹿児島県枕崎市の南西約80キロの地点を進んでいるとみられ、九州南部のほとんどが暴風域に入っています。この後は九州の西を北上し、7日午前6時には強い勢力で対馬付近へ進む見込みです。台風の北上に伴って九州では7日にかけて猛烈な風や記録的な大雨、高波、高潮の恐れがあります。引き続き、最大級の警戒をして下さい。7日にかけて予想される最大瞬間風速は奄美や九州で60メートル、波の高さは九州南部や奄美で14メートル、7日の夕方にかけての24時間の予想雨量は九州南部で500ミリ、九州北部や東海で400ミリなどとなっています。
 また、この台風10号の影響で交通機関にも大きな影響が出ています。九州新幹線は6日午後3時ごろから全線で運休になりました。7日にJR九州の管内では九州新幹線だけでなく、在来線もすべて運休になります。また、山陽新幹線は7日、博多と広島の間で始発から終日、運転を取りやめます。空の便は九州や沖縄地方を発着する便を中心に日本航空で142便、全日空で158便が欠航になっています。7日も日本航空で171便、全日空で201便の欠航が決まっています。
 コンビニ店では臨時休業が相次いでいます。セブン−イレブンは1650店舗、ローソンで1060店舗、ファミリーマートで約600店舗が九州と山口県の一部などで臨時休業を計画しています。鹿児島県の喜界島では、80代の女性が網戸を閉めようとした際に左手を10針縫うけがをしました。他にも奄美大島の瀬戸内町と龍郷町でもそれぞれ1人がけがをしました。

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