避難のための宿泊でホテルほぼ満室 熊本・水俣市[2020/09/07 06:18]

 大型で非常に強い台風10号は勢力を保ったまま、九州の西の海上を北に進んでいます。自宅から避難してきた人が一夜を過ごした熊本県水俣市のホテルから報告です。

 (山木翔遥記者報告)
 現在、6日夜に吹き荒れていた強い風は少しは収まってきていますが、雨が降り続き、突風が吹き荒れています。このホテルの客室は避難をしている人で満室の状況です。ホテルの人に話を聞くと、特に心配されていた高潮・高波はここまでのところ海の水かさが増すということは確認できていないということです。6日夜に台風が接近した時間帯は避難所で取材していましたが、午後11時ごろからとても強い風が吹き始め、二重扉のドアがバタバタと揺れる音、隙間風が抜ける音、そして、窓が揺れる音が避難所に響き渡っていました。なかでも印象的だったのは窓際にマットを敷いて寝ている人たちが音を聞いて窓際から離れていく姿が多くありました。避難している人のなかには寝られずに窓の外を不安そうに眺める人が多くいました。また、ペットの犬を避難所に連れてこられず、息子と犬が家に残っていて大変心配だという声も聞かれました。水俣市役所によりますと、現在のところ被害は確認できていないということですが、明るくなってから改めて被害を確認するということです。

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