“去年の台風が頭をよぎる”爪痕残る千葉・鋸南町は[2020/09/24 17:22]

 台風12号は24日午後に温帯低気圧に変わりましたが、引き続き風や高波には注意が必要です。この影響で関東では太平洋側を中心に海は大荒れになるなど影響が出ています。去年の台風の爪痕が今も残る千葉県鋸南町から報告です。

 (山岡秀喜記者報告)
 午後から雨が降ったりやんだりしていて、風が時折、ビュッと吹きます。台風15号で去年、被害を受けた2棟の住宅は被害から1年経った今も屋根瓦にブルーシートが掛かっています。中に住んでいる人に話を聞くと、雨漏りがしないように応急工事だけをしていて、その後は大工さんが忙しいこともあり、そのままにしているということです。鋸南町ではこうした住宅があちこちに残っていて、工事を希望する住宅のうち完了したのはわずか4割ほどだということです。そして、食堂は去年の台風で屋根が飛んでしまいました。今回の台風では窓ガラスの横側に30枚ほどの板を設置して窓ガラスが割れないように対策をしているということです。この辺りの地域の人は台風という言葉をニュースを聞くたびに1年前のことが頭をよぎるそうです。台風が温帯低気圧に変わって東寄りに進路が進んだことで、漁協関係者は少しだけ安堵(あんど)の表情を浮かべていました。

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