「感染者数の減少スピードが鈍化」有識者会議が分析[2020/09/24 20:28]

 厚生労働省の有識者会議は新型コロナウイルスの感染状況について、感染者数の減少のスピードが鈍くなっていると分析しました。

 厚生労働省では24日、新型コロナウイルスの対策を話し合う有識者会議が開かれました。会議では直近の感染状況を「8月の1週目をピークに全国的に減少に転じたものの、その傾向が鈍化している」と評価しました。具体的には8月の最終週以降、東京や大阪、愛知など複数の自治体で感染者数の減少が止まっていて、クラスターなどが発生して一時的に感染者数が増えている地域も出ています。1人の感染者が何人にうつすかを示す「実効再生産数」は全国的に見ると、「1」に近い水準まで上がってきているということです。感染経路については社会活動が活発になるにつれて会食や職場を介したものが多くなっていて、「今後はこれまでと異なる場所が感染拡大のきっかけになる可能性もある」として注意を呼び掛けました。

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