神戸の石炭火力発電所の建設を巡り、環境大臣が提出する意見書の内容に経済産業省が修正や削除を求めていたことが分かりました。
神戸製鋼所は神戸市に石炭火力発電所を2基増設していて、住民が建設の差し止めなどを求めて裁判を起こしています。代理人弁護士によりますと、環境への影響を調査する「環境アセスメント」の手続きで提出する環境大臣の意見書に対し、経産省が事前に文案をチェックして修正や削除を求めていたということです。石炭火力発電所が天然ガスと比較して「二酸化炭素を年間380万トン多く排出することになる」「環境保全措置が満たされない場合は建設を認めることはできない」といった案が削除、修正されていました。
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