北海道寿都町 「核のごみ」処分 調査応募へ[2020/10/09 06:19]

 いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定を巡り、北海道寿都町の町長は8日、選定の第1段階となる「文献調査」に応募することを表明しました。

 北海道寿都町・片岡春雄町長:「私の強い思いを尊重して頂きましたので、文献調査への応募をただ今、表明したい」
 寿都町の片岡町長は9日、東京のNUMO(原子力発電環境整備機構)を訪れて応募します。国が3年前に処分に適した場所を示す「科学的特性マップ」を公表して以降、初の自治体となります。この表明について、北海道の鈴木直道知事は反対の姿勢を示しました。
 北海道・鈴木直道知事:「概要調査に移行する場合には反対であることをしっかり述べていきたい。あらゆるレベルで対話を続けていきたい」
 また、同じく検討している北海道神恵内村に対しては経済産業省が9日に調査に応募するよう申し入れをする予定で、高橋昌幸村長は受け入れる見通しです。
 梶山経済産業大臣:「しっかりとコミュニケーションを取りながら今後の進め方を検討したい」
 一方、梶山経済産業大臣は両町村の応募の動きを「大変ありがたい」としたうえで、手続きのため上京する寿都町長と9日に会談すると発表しました。文献調査を受け入れると、自治体には最大20億円の交付金が支払われます。

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