映画界への支援に…「DIVOC−12」プロジェクト開始[2020/10/20 12:57]

 コロナ禍の映画界で苦境に立たされている映画関係者を支援しようと、12人の映画監督による短編映画の製作プロジェクトが始動しました。

 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは19日にオンラインで記者会見を開き、新型コロナウイルスの影響を受けている映画監督などに製作の機会を作るため、12人の監督による12本の短編映画製作プロジェクト「DIVOC−12」を発足させることを発表しました。

 藤井道人監督:「コロナを経て色んなことを作家たちも考えたと思いますし、僕たちが次、未来にどんな作品を届けられるのか、自分自身も考えながら良い作品を作っていきたい」

 コロナをひっくり返したいという思いを込めてコロナの英語表記「COVID」をひっくり返し、DIVOC−12と名付けられたこのプロジェクト。

 また、DIVOCには「Diversity(多様性)」「Innovation(革新)」「Value(新しい価値)」「Originality(個性)」「Creativity(創造)」という意味が込められています。

 「新聞記者」を手掛けた藤井監督、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督など12人の監督が若手の俳優を起用してそれぞれ10分程度の短編映画を製作するということです。
 
 上田慎一郎監督:「自分はエンターテインメントがなかったら死んでいたんじゃないかというくらいエンターテインメントに救われた人間。この映画を見て少しでも気分が明るくなればいいと思う。(映画を)『やべぇ、作りたい、作ってやろう』という人がそう思ってくれたらいい。そんな映画を作ってやろうと思います」

 DIVOC−12は来年に全国で公開される予定ということです。

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