国内初 iPS細胞使ったがん治療の治験開始[2020/10/22 23:09]

 iPS細胞から作った免疫細胞をがん患者に移植する治験を千葉大学などが始めたことが分かりました。iPS細胞を使ったがん治療は国内で初めてです。

 千葉大学と理化学研究所の治験では、がんに対して強い攻撃力を持つ免疫細胞「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」をiPS細胞を使って大量に複製して頭頸部(とうけいぶ)がんの患者に移植します。千葉大学病院によりますと、治験の対象は4から18人の患者で、今後2年間、移植した細胞やがんの大きさを確認するということです。約5000万個のNKT細胞を3回に分けてがんにつながる血管に注入する予定で、14日には1人目の患者に1回目の移植を実施したということです。iPS細胞を使ったがんの治療は国内で初めてです。

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