若者の“大麻”検挙42%増加 法務省「犯罪白書」[2020/11/24 10:41]

 法務省は今年の犯罪白書を公表しました。去年1年間に大麻の所持などで検挙された20歳未満の若者の数が前の年と比べて42%増加していて、対策の強化が必要だとしています。

 犯罪白書によりますと、去年1年間の刑法犯の認知件数は前の年と比べて8.4%減って74万8559件で、戦後最少を更新しました。一方で、児童虐待の検挙件数は2014年以降、大幅に増加しています。去年1年間は1972件で、前の年と比べて42.9%増となりました。今回の白書では薬物犯罪が特集として取り上げられました。覚醒剤取締法違反で検挙される人の数が減少傾向であるのに対し、大麻の所持などで検挙される人が急増しています。去年1年間に検挙された人は前の年より21.5%増の4570人で、統計を取り始めた1971年以降、初めて4000人を超えました。半数以上を20代以下が占めていて、特に20歳未満の若者は609人で前の年と比べて約4割増となりました。法務省は「若者が薬物の影響を誤解して使用を開始している可能性がある」として、薬物の害悪などについて正確な情報を提供する必要があるとしています。

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