三島由紀夫と親交 「正しく後世に」女性の挑戦[2020/11/25 12:02]

 作家の三島由紀夫らが東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺してから25日で50年です。正しい三島像を後世に伝えようと親交のあった女性が事件後、初めてとなる取り組みを行いました。

 松浦芳子さん(72):「この50年の時にこそ皆集まって話をしましょうということで」
 松浦芳子さんの夫は三島由紀夫が設立した組織「楯の会」の隊員でした。50年前の25日、自衛隊員に向けて憲法改正の決起を呼び掛けて市ケ谷の自衛隊駐屯地に立てこもり、1人が三島とともに自殺しました。三島と親交があった松浦さんは、この50年、間違った三島像が一人歩きしていると感じ、元隊員らと関係者を集めた座談会を事件後、初めて開きました。
 元「楯の会」1期生・金子弘道さん(73):「先生がずっとおっしゃられていたのは戦後の国家の理念がない、明確でない」
 元「楯の会」1期生・平山芳信さん(72):「三島先生は自分たちがやってることを理解してくれるようになるにはかなりの時間を必要とするだろうと」
 松浦芳子さん:「どんどん当時を知っている人が亡くなっていくので、もう一回私たちがろれつが回らなくなる、その前にやった方がいいのかな」
 松浦さんは今後、この座談会の内容を公開することも考えています。

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