点数化で入院判断 神奈川県が独自基準導入 全国初[2020/11/28 02:08]

 神奈川県は新型コロナウイルスの感染拡大による病床の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、患者の症状などを点数化して入院を判断する仕組みの導入を決めました。こうした仕組みの導入は全国初です。

 神奈川県では今月に入って一日200人台の感染確認が続いています。このペースで感染者が増えると、来月中には県内の医療機関のベッドはほぼ満床となり、医療崩壊を招く恐れが指摘されています。こうした状況を受け、県はこれまでの入院基準の見直しを決めました。具体的には年齢や基礎疾患の種類、肺炎像の大きさなどを点数化したうえで、一定の点数を上回った患者を入院させるということです。国の基準では感染者は症状にかかわらず、65歳以上は原則入院となっていますが、70代までの患者が重症化したケースは10%以下であるとした専門家の意見なども参考にしたということです。この基準を導入すると、入院患者は現在の半分から3分の1程度になる見込みです。入院しない患者は自宅か専用の宿泊施設で療養し、一日2回、体調の確認を受けるほか、万が一、体調が悪化した場合に備えて24時間態勢で保健師などが電話で対応をするということです。近く実際に運用される見通しで、こうした基準の導入は全国で初めてです。

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