サコ学長「医療はボランティアじゃない」[2020/11/29 22:30]

新型コロナ感染拡大で深刻化する「医療現場のひっ迫」。現場の医師はどう見ているのか、また病院や医療従事者にどのような支援が求められているのか、日本初のアフリカ系学長、ウスビ・サコさんに聞きます。


▽当初からコロナ重症患者を治療 讃井將満医師(自治医科大教授)
Q:“第3波”と言われる今回の状況、現場での感覚は。
讃井:「日々、状況は悪化していると考えられます。4月の、みるみるうちに病床が埋まった状況にかなり近いのではないでしょうか。」
Q:重症化する人が増えた、高齢者が増えたなど特徴は。
讃井:「新規感染者に占める重症者が増えたことは確かだと思います。ただ、重症者は比較的高齢の方に多かったわけですが、自分の施設で急激に高齢者が増えたという印象は持っていません。」
Q:ほかの病院から受け入れ要請がくることは。
讃井:「実際に昨日も、『軽症・中等症患者の行き先がありません』ということで、埼玉県の調整本部から依頼され我々の重症者病院に受け入れるという話が出ていますので、ギリギリの状態と言えると思います。」
Q:「病床使用率」はどのように見たらよいか。
讃井:「公表されている確保病床数というのは『最大数』なのですね。冬になり、新型コロナ以外の感染症患者も増えています。元々、医療体制は新型コロナウイルス感染症を想定せずに人員、夜間休日の体制が作られていますので、『昼間だけにしてください』とか『病床増やすので3日後まで待ってください』といったことが容易に起こるわけです。患者さんが発生して病院で受け入れられるか否かということは、もっと少ない数字で現場は動かしている。そう理解していただけるといいと思います。」

▽ウスビ・サコ学長(京都精華大)
Q:医療関係者の“冬のボーナス”が減るとの報道、どう見る。
サコ:「本当にツッコみたい、なんでやねんというところですね。医療はボランティアでやれるわけではないです。見合った金額を払うべき。医療従事者はいま時間的に、精神的にかなりしんどいところがあると思います。政府が医療従事者に対して、給料を見直す政策を打つべきではないかと考えます。」

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