視覚障害者転落事故受け ホームドア工事前倒し指示[2020/12/01 15:03]

 東京メトロ東陽町駅で目の不自由な男性がホームから転落して電車にはねられて死亡した事故を受け、赤羽国土交通大臣は東京メトロに対してホームドアの工事の完了を前倒しするように指示しました。

 先月29日、東京・江東区の東京メトロ東陽町駅で目の不自由な男性(68)がホームから足を踏み外して転落し、電車にはねられて死亡しました。東陽町駅では転落を防ぐホームドアの設置工事が行われていてドア自体はすでに取り付けられていましたが、センサーの調整が済んでおらず、ドアは常に開いている状態でした。ホームドアの稼働は来年2月下旬の予定でしたが、赤羽大臣は東京メトロの山村社長に対して工事の完了を前倒しすることや稼働するまでは警備員の数を増やすことを指示しました。東京メトロは予定よりも2週間以上、稼働を早めることを検討しています。先月末現在で東京メトロの180のすべての駅のうち143駅でホームドアが稼働していて、2025年度までにすべての駅にホームドアを設置する計画です。

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