吉村知事が表明 GoTo停止を延長 期間は年末前まで[2020/12/12 22:30]

きょう、429人の新型コロナ新規感染者を出した大阪府。大阪モデルの赤信号を点灯させ、夜9時までの営業時短要請など、様々な対策を打ってきた大阪府 吉村洋文知事にお聞きしました。

<テーマ1:GoTo停止 延長は?>
現在、大阪市を目的地とするGoToトラベルを15日まで一時停止。
そして、大阪市からの“出発”については、自粛を呼びかけています。
そんな中きのう、関係者の話として、政府は札幌市・大阪市を目的地とするGoToトラベルの一時停止について、16日以降も解除せず、継続の方向で調整に入ったということです。

▼GoTo延期具体的内容は?
Q.すでに具体的な話は進んでいますか?
(吉村知事)
GoToについては、経済効果はあると考えているが、大阪の繁華街は観光地と一体化している部分もあるので、今はブレーキをかける時期という判断で15日までの一時停止や、自粛要請をしていますが、この措置に関しては15日以降もお願いしたいと、西村経済再生担当大臣にもお願いしています。

Q.いつ頃までの延長を考えているのか?
(吉村知事)
年末前までのGoto停止延長になるのではないかと思っている。
12月25日か、28日か。最後は政府が決めることになるかと思うが、
そのあたりになるのではないかと思います。

Q.年末年始には帰省や旅行客も増えると思うが、その影響を考えてのことですか?
(吉村知事)
今から12月中旬、下旬にかけて、感染される方たちは、入院が年末年始になります。なので、年末年始というのは、通常でも医療提供体制が手薄になりがちな時期ですので、これから中旬、下旬にかけて感染を広げない行動というのがとても重要になると思っています。

Q.一時停止のスケジュールも早く出さないと、宿泊施設なども混乱をきたすと思いますが、間もなく発表されるのでしょうか?
(吉村知事)
そうなると思います。

Q.大阪は医療体制を守るという意味でも、大阪市が目的地となるGoToは停止されていますが、出発に関しては自粛を要請という形になっています。これでは、他の地域に感染を広げてしまうという懸念もあるかと思いますが、出発に関しても一時停止ということも考えているのでしょうか?
(吉村知事)
私自身は、出発分も一時停止にすべきだと思っています。
ただどうしても、システムの問題もあり、急には変えにくいと国からは聞いています。
現在は自粛要請になっていますが、GoToに関しては、大阪府民には申し訳ないが、出発分に関して、一時停止をお願いしますと、府民、そして全国の皆さんにもお伝えしたいと思います。


きのう政府の分科会では、このような提言をしました。
感染状況を示す4つのステージのうち、「感染者の急増」にあたるステージ3相当の地域を、さらに「感染減少地域」「感染高止まり地域」「感染拡大継続地域」の3つのシナリオに分類しました。
「高止まり地域」では、営業時間の短縮要請を、夜8時に前倒しすることも検討するよう提言。
GoTo事業に関しては一時停止としています。
さらに「感染拡大継続地域」では、これに加えて、外出自粛や県を超えた移動の自粛要請などが盛り込まれました。

Q.吉村知事、現在の大阪は病床使用率など、ステージ3の指標と比べて高い状態が続いていますが、「高止まり」か、「拡大中」、どちらだとお考えですか?
(吉村知事)
それぞれの数値は高いところはあるが、感染の拡大状況という意味では「感染の高止まり」の状況だと分析している。

Q.分科会の提言では営業時間の短縮要請に関して、夜8時も検討、としていますが、現在、夜9時までの時短営業を要請している大阪としては、さらに1時間前倒しての時短要請は現実的だと思いますか?
(吉村知事)
分科会では8時と出ていますが、大阪では、この時間を変更することは考えていませんが、現在、大阪の時短要請は、大阪市北区と中央区の繁華街でお願いしているが、これを大阪市全域に広げるべきではないかと思っていた。現在、大阪市の松井市長とも協議をしているところだが、
最終判断は週明けの月曜に開催される幹部会議で決めたいと考えている。

Q.大阪では独自の判断で様々な対策を講じていますが、政府に対して要望などはありますか?
(吉村知事)
休業要請をする場合などの協力金は、国が制度を作ってくれて助かっています。
ただ、大阪市内中心部は賃料も高く、休業をするとダメージ・副作用が生じるので、休業要請をする以上は、補償をするのが筋だと思う。
ですから、財政的な支援は国にしてもらいたいが、特措法の改正が必要だと考えている。
現在、大阪では、夜9時までの営業時短要請に応じて58万円の協力金を支払っているが、まだ不十分だと感じていますので、ここを何とか強化することで、現状を乗り切りたいと思います。


<テーマ2:重症者の治療どうする?>

▼重症者センターについて
Q:コロナ重症者センターがスタートするが、ひっ迫している医療体制は変わってくるのでしょうか?
(吉村知事)
やはり医療資源はどこまでいっても限りがありますから、全体の陽性者を減らさないと重症者も減らせないし重症者を減らさないとやっぱり常にひっ迫することになる。
できるだけ不要不急の外出を控えて頂いてなんとかこの社会全体で感染者を減らすということが一番大事だと思ってます。

コロナ重症センターというのは今年の夏ぐらいに、ひょっとしたら冬に新型コロナが大流行するかもしれない、その時にICUが不足すると思った。
なので東京と大阪、東西2つぐらいに国立のICUセンターをつくるべきじゃないかと夏のうちに提言しましたが、これは却下になり、じゃあどうするかという時に大阪で作ろうということで判断をした。
もともと駐車場だった所に(重症者センターを)作り始めたが、時間をかけたらこういう施設が作れるが、人をどうするかというのがものすごく課題であった。
ただやはり何もやらなかったらゼロなので、じゃあやろうということで動きだし、いざという時が来るかもしれないということで作りました。

夏ぐらいから看護師さんの研修なども始めていたが今回、ぐっと(コロナの)波が来て、重症病床が足りなくなってきたという時にちょうど完成し、人の問題どうするかというところでも、全国の知事会、自衛隊、そして看護協会、大学病院、そういったところで今のこの状況だったらやってもいいよという人に本当に手を挙げていただきました。

元々は難しいという風に僕自身も思ってましたが、なんとか看護師さんも130名、みなさんのお力借りてフルに稼働させることができる体制が整ったと思っている。
これを作っていなかったら本当に大阪は、今の重症病床の状況を見ると本当に危険だったなっていう風にいま思ってます。

▼国に対して
Q:一時は国に却下されたが、大阪独自で重症者センターを作り、
  改めて国に対してバックアップしてほしいことは?
(吉村知事)
国も全く無視してるわけではなくて、財政的には支援をするって言って頂いたのが1つと、元々はここ病院じゃなくて緊急の施設ということで、緊急事態宣言下でないと使えなかった施設だが西村大臣に使ってもいいと様々な法解釈もしていただいて、バックアップしていただいてます。
それから自衛隊も派遣もいただいて、本当に国はバックアップをして頂いているのでいろんな方の協力を得て、動き出せるという状況なのでそこは本当に感謝をしている。
ただ長い目で見るとやはりこういったものはやっていくべきことなんじゃないかなと思ってます。

▼年末年始に向けて
Q:年末年始は医療が手薄になることも考えられるが、乗り切るためにどんな対策を考えている?
(吉村知事)
医療提供体制であったり、さっきの重症センターだったり何か僕らもできることっていうのはやっているが医療資源は限りもありますし非常にひっ迫もしてます。
これは全国的にそういう状況だとも思います。
感染を防ぐということが、今、非常に重要だと思います。

特にこれから感染する方は年末年始に入院することになります。
なので府民の皆さんもそうですし、感染が広がっているエリアの皆さんは、できるだけ不要不急の外出を控えて感染のリスクの高い所を避けることをお願いしたいと思いますし、色々な事業者の皆さんに営業時短要請をお願いすることになると思います。
非常にしんどいのは、僕もいろんな声を聞いて分かってますが、今はちょっとブレーキをかけるべき時期だということで、ご理解いただけたらと思います。

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