大震災の津波で約10年漂流 八丈島で宮城の漁船発見[2020/12/13 23:16]

 東日本大震災から9年9カ月。津波で宮城県気仙沼市の港から漂流した小型漁船が東京の八丈島で見つかりました。

 東京・八丈町の八丈島漁協によりますと、10日、5メートルほどの船が八重根漁港付近を漂っているのが見つかり、11日に漁師らが港に陸揚げしました。船の中はサンゴのようなもので覆われていました。船の登録番号を確認したところ、約650キロ離れた気仙沼市の小型漁船で、2011年の東日本大震災の津波で流れ出たものだと分かりました。約10年もの間、海を漂流していたことになります。
 発見した漁師:「まさか宮城の船とは思わなかったですけど。どこをどう流れてここにたどり着いたのかなってすごい不思議ですよね」
 宮城県漁協の担当者は「津波で流れ出た船は400から500艘(そう)あるが、震災からちょうど9年9カ月の日に連絡があり、驚いた」と話しています。

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