年末年始の医療は?ワクチンで「脱コロナ」はいつ?[2020/12/13 22:30]

コロナ禍の年末年始。“年末シフト”で休みの病院が多い中、医療体制はどうなるのでしょうか。また世界で始まったワクチン接種で「普通の日常」はいつ戻るのか、見通しをききました。

▽コロナ禍の年末年始 医療体制は?
(藤川みな代 テレビ朝日経済部長)
Q:政府は何か対策しているのですか。
藤川:「通常、年末年始は医療機関の多くが閉まってしまいますが、厚生労働省は今回に限っては市町村単位、周辺の自治体と協力するような形で一定程度は開けてもらい、検査や診療、電話相談などもできるように体制を作ってほしいと要請しているところです」

▽今後の感染者の推移は?
(「Google感染予測日本版」を監修 慶応義塾大学 宮田裕章教授)
Q:感染者ピークが見えない中、この先どうなっていくと見ていますか。
宮田:「注意すべき要件として、今まで感染者が少なかった地方都市で感染者が増えてきています。そうなると、広域で支えあうのが難しくなる可能性があります。さらに感染者が高止まりしている状況で、これから気温が下がる・・世界のこれまでの傾向やデータを見る限り、楽観できる要因ではないので、このような状況への対策がより一層必要になってくると思います」

▽ワクチンで「脱コロナ」はいつ?
 イギリスの医療調査会社は各国が確保しているワクチンの量に基づき、6割くらいの国民が免疫をもち(集団免疫の獲得)、日常に戻るのはいつなのかという予測を出しました。

アメリカは「2021年4月」
イギリスは「2021年9月」
日本は  「2022年4月」という予測です。

Q:ワクチンで終息していくシナリオをどう見ていますか?
宮田:「副反応がどうなるか、効果が持続するのか、抗体ができた後で再感染をどのくらいの期間防ぐことができるのか。こういうことを踏まえて状況を見ていく必要があります。プライバシーに配慮しながら、ワクチンを接種した人のデータを分析することで、日本でのコロナ終息シナリオを考えていくことができると思います」

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