奇跡の“ピンク色”カツオ水揚げ いったいナゼ?[2020/12/14 07:51]

 ベテラン漁師も「40年前に一度聞いたことがある」と伝説となっているおなかがピンク色のカツオが水揚げされました。なぜ、ピンクなのか。はっきりしたことは謎に包まれています。

 静岡県焼津市にある極洋水産の海外まき網船「第7わかば丸」は先月、パプアニューギニア沖で40万匹のカツオを取りました。うち1匹に体長40センチ、重さ2キロほどのピンク色のカツオがいるのが見つかりました。乗組員たちも驚きを隠せません。
 「第7わかば丸」・山田真嗣機関長:「網で捕って魚倉の中に入っていた時に、たまたま見つけて」
 「第7わかば丸」・阿部徳好甲板長:「40年ほど前に一度聞いたことはある。実際に見たのは初めて。ただただ、びっくり」
 ピンク色になるのは「アスタキサンチン」というエビやカニなどに多く含まれる赤色の色素がお腹の表面に異常に蓄積されたためだとする研究が1993年に発表されていますが…。
 ふじのくに地球環境史ミュージアム・渋川浩一教授:「(ピンク色の原因は)基本的には食べ物起源の色素になるものだが、何らかの原因で表皮に移動して沈着した。なぜ起こったのかは分かっていない」
 この謎めいたカツオ。研究のため、静岡市の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に寄贈され、一般公開も検討されています。

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