「はやぶさ2」次の目標はここだ!“直径30m”を激撮[2020/12/18 14:48]

 ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡がはやぶさ2の次の探査先である小惑星の撮影に成功しました。撮影を通じて分かった位置のデータは小惑星の軌道予測のために役立てられます。

 小惑星探査機「はやぶさ2」は5日に地球に帰還するカプセルを分離した後、次の目標である微小小惑星「1998KY26」に向かっています。国立天文台はこの小惑星をハワイにあるすばる望遠鏡で撮影することに成功したと発表しました。小惑星は直径30メートルと小さく暗いため、撮影は非常に難しいとされてきました。これまでにヨーロッパの天文台が撮影に成功していますが、日本の天文台による撮影は今回が初めてです。国立天文台ハワイ観測所の寺居剛サポートアストロノマーはANNの取材に対し、「不安だったが、はやぶさ2の拡張ミッションに貢献できて光栄」と安堵(あんど)しながら話しました。撮影によって得られた小惑星の位置のデータはJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共有し、正確な軌道の予測に役立てられるということです。

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