アメ横の悲鳴「もう仕入れた」遅かったGoTo停止[2020/12/20 23:50]

“GoTo一時停止”の決断が遅過ぎたと、非難の声が上がっています。年末年始への影響は甚大です。

▽イルミネーションも“時短”
20日(日)、午後10時を回った東京・六本木のけやき坂イルミネーションは、いつもより1時間早く消えました。クリスマスシーズンで賑わう丸の内のイルミネーションも早い消灯でした。東京都からの「点灯時間短縮」の呼びかけに対応したためです。
東京では、日曜日としてはこれまでで最も多い556人の新型コロナウイルスの新たな感染が確認されました。木曜日には過去最多の822人、土曜は736人と収まる気配はありません。


▽上野・アメ横「1カ月遅かった」
“勝負の3週間”で感染拡大は止まらず、急きょ「GoToトラベル」停止を発表した政府。年末年始に大きな影響を与えることになりました。

アメ横商店街の鮮魚店
「人がいないですよね。去年と比べたら天と地ですね。」
東京・上野のアメ横商店街は例年、“年末の5日間”で約160万人が訪れ、その半分が地方からの客だといいます。さらにお店にとって12月は、年間売り上げの3分の1を占める、まさに『書き入れ時』なのです。
アメ横商店街の鮮魚店
「毎年、他の店より安く『低価格』を実現するため、ある程度リスクを背負って早めに仕入れをするので。今年はこの人出で、果たして『売り切れるかな』という位の大きな量を仕入れています。」

この苦境に、商店街の鮮魚店は新たな販売方法に乗り出しました。
鮮魚店の担当者「中トロ送ります。明日くらいには送れると思いますけど、そうですね月曜日には着きますね…ありがとうございます。」
常連客への電話注文に加え、インターネット販売も始めました。しかし、例年の売り上げには程遠いといいます。
Q:GoToトラベルの停止は賛成ですか、反対ですか
鮮魚店の担当者「それ自体は賛成ですけど、はっきり言うと1カ月遅かったですよね。もうちょっと早くやっていただいていれば。やはり、12月に入ってほしくなかったですね。その前にやっていただきたかった。」

▽週末の人出 増加した場所も
19日(土)午後10時、渋谷センター街の人出は1週間前に比べ、15.3%増えていました。他にも、銀座駅周辺では、20.1%増、新宿駅周辺でも12.3%増と、夜の繁華街は人出が増えていました。
Q:渋谷にきた目的は
20代「飲みに来ました」「(22時以降も)やってくれる店があれば行きますね。」
また「GoTo」停止の発表の夜、菅総理が8人で会食したことが、人々の行動に少なからず影響を与えていました。
20代「会社の中でも、そういった『え、俺たちが我慢しているのに何で8人でご飯食べているの?』みたいな。僕たちもどう付いていけばいいの、という話ですよね。」
Q:危機感はあるか
大学生「緊急事態宣言の時は(危機感を)持っていたけど、それが終わって、気持ちが緩んでいる感じです」

こちらも読まれています