“原発処理水、政府任せ”規制委が東電を厳しく批判[2020/12/21 23:40]

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は東京電力の経営陣と面談し、福島第一原発のトリチウムを含む処理水の処分について政府任せの姿勢を厳しく批判しました。

 原子力規制委員会・更田豊志委員長:「(福島第一原発で)今、最も関心を集めて、最も懸念を持たれているのは言うまでもなく、アルプス処理済み水の処分の問題。あたかもこれはもう政府の問題になったかのような態度は許されない」
 更田委員長はこのように指摘したうえで、一連の議論のなかで経営トップの顔がほとんど見えないと厳しく批判しました。これに対して東京電力の小早川智明社長は「我々の立場では乗り越えられないものもある。理解頂きたい」などとし、政府の処理方針決定までは具体的に行動しないという従来の方針を繰り返しました。処理水の処分を巡っては薄めて海に放出する案を軸に政府が調整していますが、反対意見もあり難航しています。

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