“限界状態”都内保健所の叫び「来年を思うと絶望」[2020/12/23 11:58]

 東京・港区では22日、過去最多の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。入院調整などを行う保健所からは限界との声が上がっていて、重症患者に重点を置いた体制に変更すべきだと訴えました。

 みなと保健所・感染症対策担当係長:「みなと保健所で発生届受理したのは67。今までで一番多いです。もうそろそろ限界だと思います。いくら保健師を今すごく採用して派遣の方に来て頂いてますけど、もうこの体制は難しい」
 みなと保健所では会議室をコールセンターに変えるなどして対応にあたっています。
 みなと保健所・松本加代所長:「半年以上、朝早くから夜遅くまでコロナ対策をやっていますので、精神的にも肉体的にも限界に近い状況」
 別の保健所でも先の見えない状況に悲鳴が上がっています。
 都内の保健所に勤務する保健師:「(調整した入院先で)こんな所にいられない、帰りたいとか言う人がいて、時々、誰のために頑張っているのか分からなくなることはある。家庭だったり色々、犠牲にして必死でくいしばって耐え忍んでる。また来年と思うと絶望しかない」
 みなと保健所・松本加代所長:「封じ込め期ではないと、感染の流行期に入っている。これからワクチンの接種体制の構築と実施、オリパラの対策もありますので、すべてをフルにはできません。流行期にあった重症化対策にシフトする時期だと思います」

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