式は中止なのに…新成人が駅前に集結 一体ナゼ?[2021/01/11 20:16]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(大木優紀アナウンサー)
今日はこちら、成人式が中止になったんですが、ある場所に新成人が集結してしまいました。まずはこちらの画像をご覧ください。

[画像:東京・JR八王子駅前の広場 午前11時・午前11時半の写真]

(大木アナ)
どちらもツイッター上午前11時すぎに投稿された画像なんですが、こちらJR八王子駅前の広場なんですね。非常にたくさんの新成人が集まっているのが分かります。撮影者によりますと新成人は再会を喜んだり、写真撮影などをしていたという事なんですが、一部はお酒を飲んで警察官十数名に止められていたという事なので、かなり集まってしまったなっていう印象は受けますね。せっかく成人式を中止にしたのに、これだと意味がないかなと思ってしまいますね、萌さん。

(田中萌アナウンサー)
外のね、すごくひらけたところで静かに写真を撮るだけなら気持ちも分からなくないですけど、この後例えばお酒を飲みに行こうという流れになったりすると、ちょっといろいろ心配な点もありますよね。

(小松靖アナウンサー)
今日の今日、成人式が中止になったから集まってるわけじゃないんですよね?

(大木アナ)
事前にもちろん中止というのは決定していました。ただ、この場所というのが、もともと成人式が予定されていた会場に非常に近い場所で、その会場の近くには、市の施設にフォトスポットも設けられていた、そういう場所だったんです。市の担当者が「なぜ集まっている?」と声をかけると、多くが「友人に会いにきた」と答えたということです。美沙希さん、やはり久しぶりに友達に会える、これが成人式の醍醐味だったりもしますよね。

(林美沙希アナウンサー)
そうですよね。集まっていいのか迷いはあったと思うんですけど、友達と連絡を取り合って、じゃあ写真だけでもっていう流れがあったかもしれないですね。

(大木アナ)
で、この担当者も泣く泣く警察と協力して、新成人に帰宅をうながしたという事で、午後3時前にはだいぶ人もまばらになっていたという事です。で、私たちもですね、駅前にいました新成人にSNSを通じて話を聞きました。やはり多くの目的は写真撮影だったという事なんですが、ある新成人は「何時にくれば誰に会えるのか分からなかった」と答えました。当初コロナ対策で中学校別に4回に分けた分散開催を予定していたんですが「この通りに行われていれば会いたい人にだけ会い、人の入れ替えもスムーズにできたのでは」「フォトスポットを作るよりも、やり方を考えて実施して欲しかった」とこの方は言っていました。この気持ち、小松さん、わかりますね?

(小松アナ)
結果論ですけど、時間を分けて成人式を開催した方が密にはならなかったじゃないかなっていう事ですよね。

(大木アナ)
そうなんですよね。やっぱり成人式は、日頃連絡を取り合っている友人よりも「あ、小学校以来だね」という懐かしい面々に会えるのが楽しかったりするので、やっぱり長時間この場所で待ってしまった方も多かったようなんですよね。

(小松アナ)
思い出は一生ものだし、気持ちはわかるんですよね。

(大木アナ)
八王子市としてもフォトスポットというのは市内8施設に設けていて、分散を促していたんです。そもそも、フォトスポットだけに人が集結してしまったわけでもないという事で非常に対応は難しかったようなんですね。どうして、新成人たちは集まってしまったのか?心理学の分野から分析していただきました。

明星大学心理学部 藤井靖准教授
「式典はやらないけれども、フォトスポットは設ける→一貫性のなさが集まる理由になったのでは」

(大木アナ)
今はSNSを通じまして「私、フォトスポットあるから行く」とか表明しやすいですよね。すると、周りも反応を見て「じゃあ私も」「僕も」となってしまって、今回このように集団になってしまったのではないかという分析だったんですね。

(小松アナ)
まあ、ちょっと八王子市を責めるのも難しい部分も…先読めませんし…。

(大木アナ)
そうなんですよね。これから緊急事態宣言下で様々なイベントが中止になって、その時にお祝い事だったり、ある一定のファンの方の集まりがあったりすると、どうしても集まりたくなってしまう人の気持ちというのがあるのでこのあたりちょっと対応が難しくなってきそうですが、ここから学ぶ事も多そうですね。

(小松アナ)
いろんな各行政の実際の決断も、決まったからには、みんなで応援する気持ちで見守りたいなって感じですね。

(大木アナ)
以上、トレバズでした。

(「スーパーJチャンネル」1月11日放送分より)

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