大学生の就職内定率 前年比4.9P低下 高校生は上昇[2021/01/15 23:39]

 3月に卒業する予定の大学生の就職内定率が前の年に比べて低下していることが分かりました。新型コロナウイルスの影響が出ているとみられます。

 文部科学省と厚生労働省によりますと、3月に卒業する予定の大学生の先月1日時点の就職内定率は82.2%で、前の年の同じ時期よりも4.9ポイント低くなったということです。

 これはリーマンショックの翌年の2009年の7.4ポイントに次ぐ下げ幅です。新型コロナの影響で、就職活動に遅れが出ていることが要因とみられます。

 文科省はリーマンショックの時の就職氷河期のようにならないか危惧しつつ、今後の状況を注視していくとしています。

 一方、高校生の就職内定率は去年11月末の時点で80.4%で、前の年より3.2ポイント増加したということです。

 これも新型コロナの影響によるとみられますが、就職ではなく進学に切り替えた学生が増えたことで、就職希望者が減ったことが一つの要因だということです。

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