「100%有効で安全なワクチンない」 学会が警鐘[2021/01/24 11:29]

 新型コロナワクチンの接種に向けて準備が進むなか、日本ワクチン学会の岡田賢司理事長がANNの取材に応じ、「100%有効で安全なワクチンはどこにもない」と過度な期待に対する警鐘を鳴らしました。

 日本ワクチン学会・岡田賢司理事長:「一定の副反応は起きるけども、ワクチンを打つメリットの方が打った後の副反応に勝ることを考えて今、ワクチンが開発され、使われる」

 世界中で開発が進む新型コロナのワクチンですが、岡田理事長は効果の持続性については「全く分からない」と話します。

 異例の速さで開発された新しいワクチンだけに、各メーカーごとに「効き方も違うかもしれない」とも話します。

 日本ワクチン学会・岡田賢司理事長:「100%有効で100%安全なワクチンはどこにもない」

 来月中旬にも国内で初めて承認される見通しのファイザー社のワクチンは、メッセンジャーRNAという新しい技術を使ったもので、多くの人に接種されるのは今回が初めてです。

 日本ワクチン学会・岡田賢司理事長:「長期間の有効性やメッセンジャーRNAだけにあるような副反応がまだ誰もよく分かっていない。正確に打つ人たちに(情報を)伝えて、最終的に打つか打たないかは本人の判断」

 すでに接種が始まっている海外では、接種直後に強いアレルギー反応が出たケースなども報告されています。

 ワクチンとの因果関係はまだ分かっていませんが、問題が起きる恐れが生じれば、ちゅうちょせず速やかに対応する必要があると話します。

 日本ワクチン学会・岡田賢司理事長:「新しいワクチンが世の中に出て重篤な副反応が出た場合は、ワクチンとの因果関係を問わず止めるなり何なり早く対応しなければいけない」

 実際の接種を想定した時、新たな懸念も生まれています。

 副反応が出ないかどうかを確認するために、接種した人に15分から30分は会場に残ってもらう形にしたいといいますが、一方でこんな問題があります。

 日本ワクチン学会・岡田賢司理事長:「住民接種の現場だと今度は密となり、そこで感染が起きることになりかねない」

 多くの人がその場に残ることで、感染のリスクが高まります。

 密にならないようにどこで待機してもらうかなど、課題は多く残っています。

 厚生労働省は今週、集団接種の手順の訓練を始めます。

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