大阪市の路線価 初の減額補正 コロナの影響などで[2021/01/26 12:01]

 新型コロナウイルスの影響で、地価の一つで相続税の算定などのもとになる路線価が大阪・ミナミの一部で制度導入以降、初めて「減額」されることになりました。

 去年7月に発表された全国の路線価のうち今回、「減額補正」の対象となったのは大阪・ミナミの心斎橋筋2丁目、宗右衛門町、道頓堀1丁目の3エリアです。

 年に1回、国税庁が更新する路線価は相続税などを決める時に基準となる土地の価格で、土地取引の目安となる地価の80%程度になるよう設定されています。

 3エリアでは新型コロナの影響で外国人旅行客が減り、去年9月までに地価が20%以上、下落。

 路線価が地価を上回る状況になったことから急きょ、減額補正されることになりました。

 こうした「補正」が掛けられたのは1955年に制度が導入されて以降、初めてだということです。

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