尾身会長に聞く「緊急事態宣言」解除の目安は?[2021/02/06 22:30]

政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂(おみ・しげる)会長に
「緊急事態宣言」は、どうなったら“解除”となるのか?
また、政府との連携はうまくいってるのか?など、街の皆さんに聞いた 疑問も伺ってまいります。

●「緊急事態宣言」解除の目安は?

高島)
一部報道で来週にも愛知と岐阜で解除される可能性があるとも伝えられています。
感染者数は、減ってきていますが、尾身さんは愛知と岐阜に関してはどう考えていらっしゃいますか?

尾身会長)
愛知、岐阜も新規の感染者数は減ってきていますが、特に愛知の方が医療のひっ迫が続いています。
徐々にいい傾向にはなっていますけれども、もうしばらく様子を見る必要があると思います。

高島)
一方の東京については、西村大臣は感染者数が500人以下を解除の目安と話していましたが、尾身さんの考えは?

尾身会長)
500という数字も(解除にむけた)1つの参考資料ですけど、最も大事なのは、医療機関への負担、保健所の職員の負担。
そういう医療機関、保健所への負担ということが、(感染者の)数そのものよりもより重要だと思っています。

高島)
東京都の確保病床の使用率は(緊急事態宣言から)4週間がたった今も59.7%ということで依然としてステージ4のまま。
解除するにはどこま下げる必要があるのでしょうか。

尾身会長)
病床の使用率が、まだステージ4の領域ですが、もう1つ、入院調整、自宅待機する人の数もまだ多い。
また、重症者の数もまだ数として随分多いということで、医療機関への負荷がなくなったというところまで まだいってない。


●「政府との連携」はうまくいっている?

高島)
街の声で「菅総理とかみ合ってないのでは」という意見もありましたが、いかがですか?

尾身会長)
政府との情報交換という意味では、菅総理には毎日会うわけではないですけど、
西村大臣とは、文字どおり毎日会って我々の考えを伝えているし、十分意思疎通はできている。
もちろん、専門家のグループの役割は政府への提言ですから、多くのことは政府が提言を採用してくれましたけど、
時々は、政府と専門家は一緒じゃないので、場合によっては違う場合もあったし、これからも多分あるけども、意思疎通という意味では頻繁にやってます。

高島)
「GoToトラベル」停止の時、菅総理と意見が食い違いましたよね。その時、どんな気持ちだったんでしょうか。

尾身会長)
皆さんご承知のように私どもは11月の中旬か下旬のころから、「GoToトラベル」は なるべくステージ2になるまではやめてくださいと言っていた。
ただ、政府は当然経済のことを考え、もう1つ、自治体との関係で調整が必要だった。国・自治体 お互いに意見がある。
その調整に少し時間がかかった。確かに、私どもは、(停止を)早くやっていただきたいという気持ちがあったが、結果的には感染が広がって「GoToトラベル」はやめた。
最終的に、我々の提案よりもさらに踏み込んで全国(で停止)ということをやっていただいた。


●解除後「GoToトラベル」再開できる?

高島)
「緊急事態宣言」が解除されたら「GoToトラベル」はすぐに再開できるのでしょうか?

尾身会長)
私や分科会の考えは、当初から「ステージ2」になってから再開した方がいいと言っている。
また同じこと(感染拡大)が起きる可能性があるので。そういう意味では早く「ステージ2」以下にするということが経済のためにもトータルとして大事。

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