「外交官の経験生かす」長嶺最高裁判事が就任会見[2021/02/09 10:09]

 最高裁の判事に就任した長嶺安政氏(66)は、「外交官としての経験を生かして法の支配や法秩序の適切な維持に貢献したい」と抱負を語りました。

 前イギリス大使の長嶺氏は7日に定年退官した林景一判事の後任として、8日付で最高裁の判事に就任しました。

 8日の就任会見で、長嶺氏は「ITが急速に社会に入り込み、社会のなかの価値観が多様化しているなか、法的な紛争に適切公正な判断を下すのは大きな挑戦だと思う」と話しました。

 そのうえで、外交官の経験やこれまでの知見を生かしながら「しっかり職務を全うしたい」と意気込みを語りました。

 長嶺氏は1977年に外務省に入省し、国際法局長や韓国大使を歴任、2019年10月からはイギリス大使を務めていました。

 大使として過ごしたイギリスを引き合いに、「イギリスでは社会でのIT活用が進んでいた。日本も司法のIT化を進めるにあたり、世界に誇れるような新しいシステムができると期待している」と述べています。

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