去年の給与 平均月31万8299円 残業代が大幅減[2021/02/09 08:51]

 去年1年間の労働者1人あたりの給与総額の平均はひと月に31万8299円でした。新型コロナウイルスの影響を受け、飲食など一部の業種で残業代が大幅に減りました。

 厚生労働省は従業員が5人以上いる全国約3万の事業所の労働時間や給与などを毎月調べています。

 それによりますと、働く人1人に支払われた給与総額の平均は、去年は前の年より1.2%減って1カ月あたり31万8299円でした。

 このうち残業代を含む所定外給与の平均は1万7352円で、1割以上減っています。

 この下げ幅はリーマンショック以来で、飲食・宿泊業のほか、映画館や美容室など生活関連サービス業で大幅に落ち込みました。

 厚労省は「去年の緊急事態宣言以降、飲食など一部の業種に大きくマイナスが出た」と分析しています。

 一方、ボーナスを含む特別給与はパートタイムの労働者で2割以上増えました。

 これは過去最大の増え幅で、去年導入された同一労働同一賃金の制度の効果とみられています。

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