SNSで救助要請の方法 “震度6強”きっかけに話題[2021/02/15 21:47]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(大木優紀アナウンサー)
6年前のツイートが話題になっているんです。SNSをやってない方こそ見て欲しい!「災害時のSNS活用術」を見ていきたいと思います。

まずこちらのツイートをご覧ください。Twitterライフラインというアカウントがツイートしたもので、2015年のものなんですが、リツイートがとても広がっているんですね。これは覚えておこう!というその内容とは…万が一怪我をしたり動けなくなったりした時の救護要請のツイートの仕方を具体的に説明しているんです。

こういう風にツイートしましょうという例なんですね。
【1】具体的に救援内容を書きましょう
【2】住所がわかる場合は具体的に書きましょう
【3】#救助 ハッシュタグをつけましょう
【4】写真を添えて状況がわかるようにしましょう
【5】住所がわからない場合は詳しい位置情報をつけてツイートすることもできます

ハッシュタグをつけるというのは重要ですね。「#救助」をつけることでより多くの人の目に触れますからね。小松さん、近年の災害現場でこうしたツイートが救助につながる例が、私たちが報道していてもいくつかありましたよね?

(小松靖アナウンサー)
例えば、電話がつながらないケースにSNSが活躍っていう、最低限ハッシュタグと写真が一枚あればなんとかなりますもんね!

(大木アナ)
そのポイントなんですが、東海大学の内田理教授によると、とりあえず110番、119番が基本なんですが電話がつながらない場合はSNSは非常に効果的なので利用しましょう。近所の人に助けてもらえる、代わりに通報してもらえる可能性がグッとアップするという事です。

さあ、他にも災害時のSNS活用術があります。「長野県防災」のおととし2019年の台風19号被害時のツイートなんですが、実際にこのようにコンタクトしました。「救助を待っている方は、救助隊が近くを通ったら光や音、白い布を振るなどして、自分の居場所を知らせてください!」と呼びかけたんです。このツイートがきっかけで被災者と直接やりとりもできまして、「必ず助けます!」とツイートして励ますようなシーンもあったという事です。

(小松アナ)
実際にテレビ朝日の報道ステーションで、これがきっかけになって救助につながる取材ができた事もあったんですよね。

(大木アナ)
本当に命を救う一つになりますよね。さらにこんなことにもSNSは有用です。LINEの既読がつくことによって、まず一義的に安否確認ができる。これも非常に重要だということです。

情報収集したい場合もSNSはかなり使えます。今都道府県はアカウントを持っているところも多いので、避難所や給水所、停電の情報などを得ることができます。ホームページだとアクセスが集中してダウンしてしまうケースもありますが、その点SNSは繋がりやすいというメリットもあるようです。

(林美沙希アナウンサー)
つながらなくても、自分のSNSで現状をまず知らせるという事が強みですよね。

(大木アナ)
知らせて、正しい情報を受け取るという事がSNSは非常に有用なんですが…注意しなければいけないのがこちらの3つです。

【1】情報を見極める
情報を受け取る、その情報が正しいかしっかりと確認しましょう。同じ画像が過去にないか確認することも大きなポイントです。過去の画像が現在のものと混同されると間違った情報になってしまうケースもありますからね

【2】安易な拡散はしない
情報を受け取った時、今度は間違った情報の発信者にならないという事も重要。

【3】過去の情報は削除
先ほどのような「#削除救助」をつけたもの、安全な場所に移動したらすぐに消す事が大切。救助する側が混乱してしまうから。さらに住所などの個人情報が残りますので情報の悪用のリスクに繋がるということはきちんと認識しておいた方がいいですね。

(小松アナ)
受け手も送り手もSNSのリテラシーを上げることは大事ですね。

(大木アナ)
改めて、SNSの有用性とリスクをきちんと踏まえて、今後に活かしていきたいですね。以上トレバズでした。

(「スーパーJチャンネル」2月15日放送分より)

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